伊達正宗 だてまさむね
生没年:1567-1636
所在地:宮城県岩沼市 竹駒神社馬事博物館
建立:1939(昭和14)
制作:小室達
訪問日:2017.1.3
奥州で最大の領土を誇った戦国大名。独眼竜政宗と称される。17才で家督を継ぎ、以後5年で南部の佐竹氏、北部の大崎氏、会津の蘆名氏を破って服属させる。小田原征伐を経て豊臣秀吉に降伏。関ヶ原では東軍につき、福島で上杉景勝の軍と戦う。大坂の陣後は内政に力を注ぎ、貞山堀と呼ばれる運河や港湾を整備して開拓を進める。結果、石高62万石を超える実生産石高を上げて藩のその後の繁栄の礎を築いた。
青葉城の政宗公騎馬像の制作に先んじて制作したという試作原型です。この騎馬像は仙台城入城の姿で政宗公35歳のときのもの。甲冑と南蛮鉄の五枚胴馬具は仙台甲冑。乗馬はノルマン系田名部産の鹿毛がモデル。竹駒神社は1000年以上の歴史のある日本三大稲荷のひとつで、近世代には馬の集積所として賑わっていたそうです。この像は小室達氏によって竹駒神社に奉納されました。
意外にも伊達政宗公の騎馬像はこの原型を含めて複数が存在しています。馬事博物館は正月三ヶ日と初午大祭の土日しか公開していません。この像が見られるのは非常に貴重な機会に限られます。