伊達政宗 だてまさむね
生没年:1567-1636
訪問日:2001.6.18
所在地:宮城県仙台市 仙台城址
建立:1964(昭和39)
製作:小室達
題名:伊達政宗公像
奥州で最大の領土を誇った戦国大名。独眼竜政宗と称される。17才で家督を継ぎ、以後5年で南部の佐竹氏、北部の大崎氏、会津の蘆名氏を破って服属させる。小田原征伐を経て豊臣秀吉に降伏。関ヶ原では東軍につき、福島で上杉景勝の軍と戦う。大坂の陣後は内政に力を注ぎ、貞山堀と呼ばれる運河や港湾を整備して開拓を進める。結果、石高62万石を超える実生産石高を上げて藩のその後の繁栄の礎を築いた。
1601年、政宗は岩出山から 仙台に居城を移し、仙台城の建築と城下の大規模な整備に乗り出す。騎馬像の立つ場所はかつて仙台城の本丸跡。 本丸は明治時代に取り壊され、残存していた大手門と脇櫓も戦災で焼失しました。最初の騎馬像は 昭和10年に政宗公没後300年を 記念して立てられました。制作者は柴田郡出身で東京美術学校を首席で卒業した彫刻家、小室達。しかし昭和19年に 戦時供出で溶解。現在の像は二代目で、柴田町に保存されていた石膏原型で再鋳造されたもの。ちなみに初代の像は上半身だけ 溶かされずに捨てられていたものが奇跡的に発見され、 仙台市博物館の中庭に設置されています。
皇居前の楠木正成像と並んで日本で最も有名な 騎馬像。仙台市民の誇る仙台を代表する風景のひとつだと思います。甲冑兜姿で堂々とした馬上の政宗公は、今日も杜の都仙台を見渡しています。