菊池武光 きくちたけみつ
生没年:1319?-1373
訪問日:2005.5.4
所在地:福岡県大刀洗町 大刀洗公園
建立:1937年11月
制作:緒方敏雄
題名:従三位菊池武光
菊池氏は肥後に本拠を持つ一族で、武光は室町南北朝時代の武将。建武の新政失脚後、吉野に南朝を開いて幕府勢力に対抗した後醍醐天皇は、地方での権力確保を図って皇子たちを各地に派遣した。武光は征西将軍に任じられた懐良親王を奉じ、九州における南朝勢力の拡大に貢献した。
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南朝方にとって大宰府の掌握は九州支配のため必須だった。幕府の出先機関である九州探題を大宰府から掃討した後、南朝側に与していた少弐氏をはじめとする諸族が反旗を翻す。筑後川をはさんで陣を張った両軍は九州史上最大と言われる合戦を繰り広げることになった。戦いの後、武光が刀の血を洗ったとされる場所が大刀洗と呼ばれるようになった。
戦時中に建てられた像です。馬の腹や台座には戦時中につけられた銃痕が残っています。楠木正成と並んで南朝方で大活躍した武光は、報国の士として国威発揚のために祀り上げられました。ただそんな経緯を知らずとも、この地に最もゆかりのある人物には違いありません。